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2004年1月10日

本年もよろしくお願いします。

2004年の初めての日記です。遅くなってすみません。
昨年のお正月は実家に帰らなかったので、今年は少し長めに、PC環境のない所で、
ゆっくり過ごしてきました。携帯メールは大活躍でしたけど(笑)。
今年も仕事に入ると、あまり勤勉に日記が書けないかも知れませんが、
気長にお付き合いのほど、よろしくお願いします。

例の宝塚の「宙組特集本」、まだ手元に届いていませんが、帰省中に書店で覗いて
見ました。ほぼ予想した通りで、白い軍服がいかにも宝塚風で、少佐も伯爵も漫画より
ずっと美しいので、さぞや彼らも照れたでしょうね。
このお二人のお友達の、貴羽右京さんが下関の出身で、偶然にもお母様が私の姪の職場に
お勤めというご縁で、記念に色紙を頼まれました。
お母様も「エロイカ」にハマってくれたそうなので、私もお礼に(?)友人に誘われた
宙組公演に行く予定です。年季の入った友人に、あれは誰?右京さんはどこ?と、
うるさく聞くことになると思いますけど(笑)。

仕事に入る前の、緊張感のない日記で始まりましたが、
今年もどうぞよろしくお願いします。

2003年12月22日

大阪へ行ってきました。

昨日、大阪歴史博物館の「トルコ展」の関連行事で、
浅野和生先生の「ゲミレル島遺跡の発掘調査」の記念講演があったので、
友人と二人で大阪まで新幹線で見学に行きました。
前の日記で書いた「パネル展」は、博物館とNHKの間にあるアトリウム(入場無料)で、
ちょっと目立たないけど、伯爵のパネルも見てきました。
発掘現場の記録ビデオと、遺跡の三次元CG(誰でも操作できる)が面白かったです。
「パネル展」は27日まで。興味のある方はご覧下さい。
「トルコ展」では、やはりトプカプの宝剣に目を奪われました。アクリル板に入って、
前後左右丸ごと見られます。光り物に惹かれるのは人間の本能かも。眼福でした。
学芸員の岡村さんに常設展示室も案内していただきましたが、これが結構面白い。
大阪には縁のない私でも、難波宮の大極殿を復元した巨大建造物に圧倒されるなど、
視覚的にも楽しく興味を持って大阪の歴史が学べるように工夫されています。
大阪歴史博物館は2年前に完成したそうですが、近隣の方は一度ぜひどうぞ。
って、別に回し者ではないですが、大阪に無知な私は大いに感銘したので。

普段になく早起きして新幹線でのとんぼ返りで、今日は少し疲労ぎみ。
日帰り出張のおとうさん達は大変だなあと、しみじみ思った事でした。

2003年12月15日

今年の仕事が一段落。

先週、次号の「ウフ」の原稿を渡して、これで年内の仕事が一応終わったところです。
文字通り「エロイカより愛をこめての創り方」の企業秘密満載です。どうぞお楽しみに。
今月号の「ウフ」は、丁度「エロイカ」トルコ編の最終回の制作時期とぶつかり、
本業優先という事で、勝手ながらお休みを頂戴しました。
私の代わりに、以前「ウフ」でご紹介したドイツ軍広報誌
「イプシロン」の記事と、その後のドイツでの反響などを、ライターの岡本千晶さんに、特に書いていただきました。
私自身、とても興味深く拝読したので、読者の方にも面白い読み物になると思います。

その岡本さんに、先週初めてお会いしました。
真面目で謙虚な方ながら、博識で興味深いお話を沢山伺えて、とても楽しかったです。
人間の脳みそを手に持った体験を楚々と語るなど、淡々とした肝の太さが魅力的。
長年ドイツ企業に勤める友人から、ドイツ人と付き合うには真面目さと図太い神経が
必要不可欠と聞き、あらためて感心した事でした。

12月20日から大阪歴史博物館で始まる「トルコ展」で、ゲミレル島の発掘調査の
パネル展示がありますが、その中に伯爵がモザイクを掘るシーンが一枚紹介されます。
関西の方は、トプカプの宝剣のついでにでもご覧下さいね。

CATVのBBCニュースで「SADDAM CAPTURE」を流しっぱなし。
家畜小屋の隅の穴の中で捕獲された独裁者。イラクの今後はどうなるのか、
BBCの日本語同時通訳を、ずっと続けて欲しい。(私はCNNよりBBCを見る)

2003年11月30日

連載終了。

「トルコ編」先週、書き終えました。
あと10頁は欲しかった内容だったけど、なんとか必死に力技で押し込んで、
とにかく予定通りにまとめ上げました。ふう。
仕事中に、イスタンブールで連続テロ事件が起こり、担当さんと、マジにヤバいですね、
アルカイダは日本も標的にしているし、何事か起こらないうちに、滑り込みセーフで
終わらせましょうと、ドキドキしながらの仕事でした。
現実世界がこれほどきな臭くなってきては、今後はテロも中東も題材にはできません。
扱う題材が狭まっていくのは仕方がないけど、娯楽として楽しめるものを探さねば。
とりあえず、来春に楽しい番外編を描く予定です。

仕事中の食事は、いつも出前を頼んでいるのですが、その「東京飯店」が今年の12月で、
店じまいをする事になって、アシ共々大ショック。
ご主人が体が不自由になって、その介護に専念するとの事。お店をやってる方が
楽なんですけどね…と、親孝行の息子さんも寂しそう。
20年以上お世話になっただけに、
寂しくて哀しくて、食べ納めに沢山頼んで沢山食べたら、2キロ増えて体力もついた。
美味しい冷やし中華が食べられなくなるのは残念ですが、
「東京飯店」さん、
長い間ありがとう。介護に頑張ってください。

2003年10月31日

二つのお知らせ。

今月もぎりぎりで仕事を仕上げて(毎度すいません編集様方)、昨日「ウフ」の
カットを二枚渡した所です。明日には次回の打ち合わせ。
まとめの回なんで、苦労しそうだなあ。ううう。

仕事中に、お懐かしやマガジン.マガジン社のS氏から電話があって、今から25年前に
「JUNE」の創刊号に描いたカラーイラスト4枚、未返却になっていたのが発見されたとのこと。
こっちも25年間、のどかに忘れていたとは恐ろしや。
その4枚をS氏のご希望で、11月3日に池袋のサンシャインで開催される、
「J・ガーデン」なる同人誌即売会の会場に展示することになりました。「JUNEスペース」
だそうです。その筋に詳しい方は、行って見てください。
今では描かないような、ボルジアだの曹操だの、濃い目のカラー塗りまくりイラストです。
なにやら、シーラカンスかアンモナイト的ではありますが、興味のある方はどうぞ。

もう一つは、来年の一月発売予定の「ザ・タカラヅカ宙組特集本」の中の企画で、
「エロイカより愛をこめて」のコスプレをするそうです。
少佐を水夏希さん、伯爵を大和悠河さんが扮するとのこと。上演や映像化ではないですが、面白そうですね。