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日記

2007年11月8日

ベルンハルト作戦

今朝の日経新聞の「春秋」欄に、ナチス収容所で偽札作りに携わった生き証人の来日の事が書いてありました。ヒトラー政権が敵国米英の金融システムを破壊するために、偽造紙幣を大量に作らせた「ベルンハルト作戦」です。27年前に描いた「エロイカ」の「アラスカ最前線」は、この作戦を題材にしたものだったので、ふと感慨に耽ってしまいました。いろいろな題材を探し出して娯楽作品に創作するのが私の仕事ですが、現実の重さは忘れてはならないと思ったことでした。そのスロバキア出身のユダヤ人の方は現在90歳だそうです。

一昨日、プリンセス2月号の企画のインタビューと取材の仕事で、宝塚まで日帰り出張してきました。音楽学校や劇場内や新人公演のお稽古場風景などを見学させていただきました。いつもお世話になっている岡野プロデューサーが会うたびにスリムになっていくので、激職のほどがしのばれます。くれぐれもご自愛ください。演出の斉藤吉正先生には、いろいろ突っ込んだお話が伺えてとても楽しかったです。毎日が勝負という舞台の世界では、気の休まる暇もないのでしょうが、どうぞ頑張ってくださいませ。
それにしても、鍛え上げ磨き抜かれたトップ・スターさんの輝きには、毎度圧倒されるばかりです。凡人には別世界の人々。緊張しまくりの不慣れなインタビューにも快く応じてくださって、ありがとうございました。原作者も裏方の一人として、一般の読者にも宝塚版「エル・アルコン」を楽しい取材ルポで紹介したいと思います。掲載号はお正月発売ですが、「アルカサル」外伝がどんと控えているので進行は早めです(汗)。

「エレガンス・イブ」の日常報告コミック・エッセイがなくなったので、なるべく日記を書くようにしています。仕事が忙しくなって書けない時はお許しくださいね。