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日記

2004年12月13日

物悲しい年の暮れ

昨日、フレンド時代の友人のお母様の訃報が届いた。
今年の春、久しぶりに対談で会った友人からは、とても元気に過していると聞いていたので、
もしや百歳まで長生きされるのではと思っていたが、93歳のご逝去だった。
二十代の頃、友人の案内で北海道を旅行した折に、札幌のお宅でお世話になったお母様は、
背筋の伸びた凛とした風情の、娘によく似た美人だったと記憶している。
昔の人らしく働き者で、晩年はご高齢にも関わらず家業の喫茶店を切り盛りしていたとか。
心よりご冥福をお祈りいたします。

こういう訃報が届くと、どうしても自分の親の時の心情を思い出してしまうので、
共に悲しむというのは、こういう事なのかも知れないと、ふと思うのでした。
何やらエッセイ風になりましたが、今年は、友人知人親戚からの「喪中につき」はがきが
例年より多いようで、物悲しい気分になっている今日この頃です。

ところで、ヨーロッパでは「喪中につき」の風習はないそうで、日本の年賀状にあたる
クリスマス・カードは喪中でもやりとりするのだと、ドイツ企業の友人から聞きました。
今まで考えてもみなかったです。宗教文化の違いか、奥の深いテーマかも…。