ヨハネ・パウロ二世
カトリックでは人の死を「帰天」と言うそうですが、教皇様はとうとう天国へ旅立たれてしまいましたね。
重篤に陥られた時からCNNでバチカンから中継をしていたのを、ずっと見守っていましたが、今日は朝早く出かけるので早目に寝たら、その間にご逝去されていました。日本時間で午前4時37分。
夜に帰宅してすぐCNNを見たら、宮殿内の教会に安置された赤い法衣の教皇様が、スイス・ガードに守られて、側近や要人の弔問を受けているライブ中継を流していました。
畏れ多くも泥棒に盗ませたり、暗殺未遂事件をネタにしたりの、罰当たりな漫画家ですが、それも教皇様のファンだったから。ソ連崩壊への道筋に影響力を及ぼした功績を思えば、おこがましくも「エロイカ」の登場人物たちも作者と同様に、感慨をこめてご逝去を悼んでいる事でしょう。
26年に亘って満身創痍で重責を果たされて、今は天なる父の御許で安らかにご休息ください。
これから一般の弔問、ご葬儀、そしてコンクラーベ(教皇選挙)など、当分バチカンから目が離せません。歴史的な瞬間を同時に見る事ができる、ケーブル・テレビのCNNとBBCの報道はありがたいです。(日本のテレビは…キリスト教国ではないから仕方ないか…)
それにしても、11億の信徒を司る神の代理人は、これぞ真のカリスマという存在だったなあと、テレビの前で目頭を熱くしているのでした。