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日記

2011年3月1日

のどかで困った話

激動の2月が怒涛のように去ってしまい、早くも3月になりましたね。
世界が動揺するような大事件はまだ続いていますが、これは狭いベランダの卑小な出来事です。
自宅の南側には、雑木が小規模なジャングルを作っていて、ある寒い日に痩せこけたスズメの姿がありました。
可哀想にと、お米を少しベランダに出しておいたら、いつの間にか消えていたので、また少しづつ出すようにしていたのが、ああ大失敗。
気がつけば、ヒヨドリ、ムクドリ、シジュウカラのペアが入れ替わりで飛来して、スズメなどどこにもいません。
あつかましくもお礼にフンをして逃げるので、フン害に憤慨(あまりにもおやじギャグ)。
細菌だらけの野鳥のフンは、マスク・手袋で掃除せねばなりません。自分が撒いた餌とはいえ怒髪天。
でも、ヒヨドリのペアがベランダのフェンス越しに、こっちを覗くのを見ると(すぐ逃げるくせに)、つい仏心が。
啓蟄の春になったら止めようと思いますが、昨日の寒さには虫も引っ込むかも。早く本格的な春になって欲しいものです。
と言いつつ、仕事場では前号に引き続き、まだ寒波のヨーロッパを描いている最中です(笑)。

2011年2月17日

私のグッとムービー

明日18日(金)の朝日新聞夕刊のエンタ面に、カットつき記事が載りますので、ご購読の方はご覧になってくださいね。
今週はゲリラ雪に急襲されたり、暖かくなったと思ったらまた冷え込んだりの日替わり天候。
髪を切ると風邪をひきそうで美容院にも行けず、みっともないままで過ごしています。早く春になるといいですね。
先週の日曜日は、久しぶりに友人Hさんとお食事会。ヨーロッパ旅行の最新情報も楽しかったですが、話題はTVの「大聖堂」に集中。
結局、主人公は大聖堂そのものであり、建設の過程だけ見守ろうと言う結論になったのでした(笑)。
週明けには編集さんと次回の打ち合わせ。4月の発売号ですが作中の寒波はまだ続行中。
編集さんの希望で、どうやら夏まで続きそう。とにかく頑張りますので、楽しく読んでくださいね。

2011年2月13日

大聖堂もの

いつかは映像化されると思っていたケン・フォレットの「大聖堂」。NHK-BShiで放映中ですね。
約20年前に読んだ原作では、えげつない描写が多くて辟易とした記憶しかなくて、物語はほとんど忘れていました。
凝り性のリドリー&トニー・スコット兄弟の製作ということで、12世紀イングランド中世の寒々しさや猥雑な雰囲気はさすが。
でも俳優が…。とくに女性陣にがっかり。王位を争うモード姫がこれ?憧れの伯爵令嬢がこれ?つまらん。
貧乏くさい中世に美しくもないヒロインでは、見続ける楽しみがないですよ。一応録画はしているけど。
ケーブルTVの「TUDORS」でも、ヘンリー8世は似ても似つかぬ色男なのに、6人の妻は手抜きもいいとこ。
所詮エロエロ役なんで、安っぽいねーちゃんでOKなのか。歴史好きには寂しいですねえ。
「大聖堂」の今後には、聖堂建設の現場の詳細な描写を望むばかり。渦巻く陰謀も恋愛沙汰も、もういいから(笑)。

聖堂ものでは、昨年「海のカテドラル」という、14世紀のバルセロナが舞台の小説を読みました。
逃亡農民の息子がバルセロナでのし上がっていく一代記なので、アラゴン王ペドロ4世(カタルーニャ王としてペラ3世)
が狡賢く登場するし、少しだけカスティーリャ王ペドロ1世のバルセロナ攻略も物語に関わってきます。
ジェットコースターのような展開で読みやすく、ご都合主義は多々あっても、読後感は良かったです。
カタルーニャ人名が、やや馴染みにくいですが、中世スペインが好きな方はどうぞ。文庫で2巻です。

2011年2月11日

東京にも雪が

2月に入って節分の後ぐらいまでは暖かかったのに、またまた厳冬がしつこく盛り返してきましたね。
今日の寒さは一体なにごとでしょう。皆様、雪害や風邪引きにはくれぐれもお気をつけてくださいね。
これが仕事場通いの最中だったら辛かったですが、幸い原稿はとっくにアップして、雑誌も出来たところで、ああよかった。
16日の雑誌発売日も寒かったら、寒波真っ最中の「エロイカ」がリアルに楽しめますが、それも嫌ですねえ(笑)。
今回、描いていて可笑しかったのは伯爵とA君。どんな風にかは読んでのお楽しみ。A君ちょっと可哀想かも。
来週早々には、もう次の打ち合わせ。それまでに雑事を片付けたり、溜まった本を読んだりしています。
数独も結構好きですが、没頭しすぎて時間が消えるのが困る。中級から上級は目指さない方が安全かも。
暇な時にも、四角い枠の中を埋め尽くすのが好きなのかなあ、と自分で呆れています(笑)。

2011年1月28日

この寒いのに…


友人Hさんが突然「ちょっと行ってきます」とメールをくれて、ベルギーに出掛けました。
彼女のボスがドイツ本社に帰国するので、その合間を利用した一週間ほどの息抜き旅行。
ヨーロッパの古いものを巡り歩くのが大好きなHさんは、辺鄙な場所へもどんどん一人で行ってしまいます。
写真は、昨日彼女から写メールで届いた、古都トゥルネーのロマネスク・ゴシックの大聖堂(世界遺産)。
ヨーロッパの寒波は収まって普通の冬になっているそうですが、それでも0度。よく旅行ができるなあ…。
現在進行中の「エロイカ」の原稿では、今が寒波の真っ最中。飛行機が欠航したりの大騒動です(笑)。
でも、今回のシリーズ、初めからずうっと冬なんですよね。去年の酷暑の夏にも冬服を描いていたし。
今やっと季節に追いついたというか、実感を持って描けるので、ちょっと嬉しい気分。寒いのは嫌だけど。